2009年06月05日
NO.4 松下優也~vol.4 「執事といえば『黒執事』です!」
―先日は映画『悲しいボーイフレンド』で初めてお芝居を経験されました。今回は初の舞台となりますけど、歌以外のお仕事をやるのはいかがですか?
松下:始まるまでは「どうなることやら~」って思っていたんですけど(笑)、稽古が始まったら、毎日昼から夜まで本当に盛りだくさんなんで、僕的にはめちゃくちゃ充実していますね。今回、黒執事をやらせてもらって、これがきっとこの先もいろんなことがつながっていくんだな、とすごい感じました。演じるっていうことはすごい楽しいことだなって思うんです。セリフや演技って、歌よりももっとリアルなもので伝わるわけじゃないですか、そういうところとかすごく良いなぁって思います。また今回は、演技だけじゃないんで、タイトルに『音楽舞闘会』ってあるように歌もダンスもあるっていうのは僕的にはやりやすかったですね。演技だけでは、役柄も違ったかもしれない。
―舞台でやるものとしてこれが一番とおっしゃっていましたが、今回の『黒執事』の舞台、松下君の自信作になったと言って良いのではないですか。
松下:そうですね、初めてなので比べようがないですけど自信作といえるくらい頑張りました。
―原作の『黒執事』の世界観が好きでこの舞台を見に来るっていう方にはどんなふうに見てほしいですか?
松下:どうなんだろうなぁ、そこは難しいんですけど。人によって捉え方はまったく違うだろうから。
―この物語として何を伝えたいですか?
松下:マンガやアニメって、「自分が入り込める」、「リアルさを感じる」ということでは、どうしても限界があるじゃないですか。そういう意味では、『黒執事』独特の世界観だったり、一人ひとりのキャラクターだったりは上手く作れていけてると思いますので、それを観た人も自分がそこにいるかのように、「自分の好きなアニメの世界に入って行ける」みたいな感じに取ってもらえればうれしいかなぁ。あの、『不思議の国のアリス』みたいに、本を読んでいたら自分がその世界に入っていってしまうような感じですよ。観た人が自分も『黒執事』の紳士、淑女の一人として楽しんでもらえればいいかなって思います。
―歌手・松下優也のファンの方にはどんなふうに見てほしいですか?
松下:こういう面もあるんだな、と(笑)。ふだんと声のトーンも違うし、ぜんぜんこんなしゃべり方もしないですからね。僕を知っている人が『黒執事』を見ると、たいていみんなビックリするんで。もっと声も低くしゃべりますし、難しい言葉も話すし、松下優也っていうものを知っていてみた人はビックリするんじゃないかな。ラジオでは下ネタばっかりだし(笑)。
―ステージを立つ前はどんなことを考えるんでしょうか?
松下:初日は緊張すると思うんですけど、緊張を見せたらお客さんが冷めてしまうんで。観ている人からしたら、当然のことですけど、「セバスチャンが緊張してるってどんなやねん?」って感じでしょう。良い緊張感は持ちたいんですけど、ムダな緊張はしたくないです。
―不安はない、という感じでしょうか?
松下:「不安はない」とも言えないんですけど、ずっと稽古をやってきたんで、自信にもつながっています。とはいえ、緊張はすると思いますよ、俺、緊張し~なんで、自分のライブでもいつも緊張するんですよ。でも、メークをして執事の衣裳を着ると、気持ちが集中しますね。
―黒の燕尾服がとってもお似合いですよ。いま、世間は執事ブームですからね。
松下:俺が『黒執事』出演が決まってから、CMからテレビから世の中執事ブームやなぁ、と。でも、俺が思うに、この作品はとても大きなものだと思っていて、「執事といえば『黒執事』にしたい」じゃないですか?「黒執事が一番にならなきゃならない!!」と思っています。舞台ならではの、ダンスや歌にアクションとにかく盛りだくさんなんで、きっと、マンガやアニメの『黒執事』を知らなくても楽しんでもらえる舞台になっていると思います。
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